ライターを長くやっているといろいろなクライアント様に出会います。いい出会いをたくさんさせていただいているのですが、中には困った案件も…。実は私、過去に記事を持ち逃げされたことがあるんですよ!そこで今日は持ち逃げの体験談と、トラブルに遭わないよう気を付けたい注意点について解説していきます。初心者の人も是非参考にしてくださいね!
ライター失敗体験・記事の持ち逃げってどういうこと?
持ち逃げとはその名の通り、「お金を払ってもらえずに逃げられること」を言います。
本来であればライターは記事と引き換えにクライアント様より原稿料をもらうものです。
これは労働の対価として当然の権利だといえるでしょう。
しかしクライアント様の中には
あわよくば、記事をタダでかすめ取ってやろう
と考えている人もごくわずかですが存在します。
実際に聞いた話ですが、クラウドソーシングサイトでは「タスク」という案件があります。
タスクとはいわゆる単発案件のようなもので、テストライティングなどはなしで直接クライアント様に記事を納品するものです。
たとえば「○○について3000文字以上の記事 1,000円」というやつですね。
このタスクには注意点がありまして…記事を納品してもクライアント様が「OK」を出さないとお金が支払われることはありません。
つまり拒否(辞退)されてしまった場合は、何時間かけて記事を書こうと収入はゼロです。
このようなリスクがあるから、
私は長文のタスク案件はまずやりません
そのためこれを悪用し、記事が提出される→「辞退」する→お金を払わずに記事だけゲット!
ということができてしまうのです。
(よっぽど内容の未熟な文章である場合は、話は別です)
もちろん多くのクライアント様は真面目な方々です。あくまで一部の人になります。
記事の持ち逃げは、ライターにとって死活問題ともいえる大事件です!!
しかし…実は私も記事の持ち逃げに遭ったことがありまして…
反省点を交えつつ、次の章でくわしく説明しますね。
PIRAccoが体験した記事の持ち逃げ事件
ここでは私が実際に体験した持ち逃げ事件について書いていきます。
正直、この事件は私が注意をしておけば100%防げたことでもあるのです。
そのためかなり恥ずかしい話でもあるのですが…特に初心者の方へ注意喚起の意味で書かせていただきます。
クラウドソーシングサイトでおいしい案件を発見
私は現在、いくつかのクライアント様のもとで継続した仕事を頂いていますが、新規の案件は常に探しています。これは万が一の時のリスクを回避する意味でもあります。
その日もいい案件はないかと、クラウドソーシングサイトで探していました。
すると!単価高めのよさそうな案件を発見★
私が発見した案件は以下のようなものです。
- 文字単価 2.5円
- 映画やドラマなどのランキング記事を書く
まず文字単価2.5円というのはクラウドソーシングでもかなりの高単価です。
さらにランキング記事であれば、得意分野でもあり、芸能関係の記事も多く執筆経験がありましたので、私は飛びつきました(笑)
応募するとクライアント様から早速メッセージが。案の定、「テストライティングをお願いしたい」とのこと。ここまではいつも通り。そのまま挑戦することにしました。
クライアントから提示されたおかしなテストライティング
クライアント様より早速テストライティングの連絡が来ました。
しかしどうも違和感が…クライアント様からこのようなことを言われたのです。
- テストライティングは7000文字以上で5000円の報酬
- 締め切りは本日中
- クラウドソーシングサイトのシステムの関係で仮払いは提出後になる
…どこがおかしいかわかりましたか?
勘のいい方や経験者であれは、このトンデモナイ条件に気付いたことでしょう。
まず締め切りが本日というのはいくらなんでもタイト過ぎます。
通常は一週間ほど余裕があるのが一般的です。
ちなみにクライアント様かたらテストライティングについての詳細が送られてきたのは、当日朝10:00くらいでした。
そしてもうひとつ、「クラウドソーシングサイトのシステムの関係で仮払いは提出後になる」
ここです!これは危険!
クラウドソーシングサイトと通して仕事をする場合は、クライアント様がサイトに仮払いをし、
ライターが作品を納品→支払いという順序になっています。
そのため仮払い前に仕事をしてはいけません!!ダメ、ゼッタイ(汗
しかしも「クラウドソーシングサイトのシステムの関係」…?
私は依頼する側になったことがないので、よくわかりませんが、他のクライアント様からこのようなことを言われたことがないので、恐らく、嘘だと思われます。
しかし私は…
そういうこともあるんだな~。まぁ仕方ないか…
とのほほん…。仕事に取り掛かることに。これが後の悪夢を生むことになるのです。
仮採用となるものの、とんでない要求をするクライアント!
私は高校生の時にブラインドタッチを放棄したこともあり、タイピングが遅いです。
子供を見ながらの7000文字は一日作業になることも…(リサーチの時間などもあるので…)
しかもゆうが当時4カ月くらいだったため、まだまだ手がかかります。
そのためゆうを抱っこ紐で抱っこし、ご飯も食べながらの作業…
休憩もほとんどせずにフル稼働し、なんとか18時頃に納品完了!!
とにかく、すっごく疲れたのを覚えています。
その後、クライアント様より合否の連絡があり、なんと仮採用とのこと…
しかもその条件が、
- とりあえず仮採用としたい
- まずは5000文字から10000文字程度の文章を1000円くらいで依頼したい
- ゆくゆくは単価アップも考える
…これ、マジで言ってます?
え…こんな依頼受ける人いるんでしょうか…と思うほどひどい単価設定。
仮採用としていただいたことには感謝するとして、ちょっと希望と違うので丁寧に辞退させていただくメッセージを送ったのでした。
支払われない報酬!!
その後、待てど暮らせどクライアント様から仮払いの連絡がない…!
こちらから何度か連絡してみたものの…無視!!
クラウドソーシングサイトに連絡してみたものの、特に対応はなされず…
気の弱い私は、そのまま泣き寝入りをすることになりました。
こちらにも落ち度があったので仕方ありませんね
ちなみに私が書いた文章を後日検索してみたところ、そのクライアント様のサイトだと思われるところでバッチリ使われていました!
しかもほぼ修正なしで原文のママ(汗
これは一応出来は悪くなかったと考えていいんですかね?
その後もずーっと支払いはなく、しばらくしてクライアント様の評価を見てみたところ、
同じように仮採用になったと思われるライターからのクレームがびっしり…
内容は納期に関することや、「もともと安い単価で採用するのが目的ですよね?」というものばかり…。
そのクライアント様は、今も普通に募集を続けています。
実際に2.5円で契約した人はいたのか、クライアント様はもともと採用するつもりはなく、いわゆる「撒き餌」にされたのかはわかりません。
真相は闇の中です…2.5円/字で契約した人がいたのかが一番気になる…
恐らく私が仮採用を辞退したことについて、気を悪くして支払いをしなかったのだろうと想像しています…。
ライター失敗体験・記事の持ち逃げ まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の話は、正直ライターが気を付けていれば防げたことです。
私が反省すべき点は以下のとおりです。
- 仮払い前に納品をしてしまった
- クライアントの評価の確認をしなかった
- 報酬に目がくらんだ
私がおかしい、と思いつつもテストライティングをしたのは、
「合格したら2.5円の仕事だ!」と金に目がくらみ、盲目になっていたせいだと認めます(汗
やっぱりゆうも生まれたし、「少しでも稼がなきゃ」という気持ちが先行してしまったんですね。
こんなことになって非常に情けないですし、後悔もしました。
私の体験が、少しでも誰かの役に立てれば幸いです。