「赤ちゃんが寝ない」これは新米ママ・パパが最初に直面する問題。赤ちゃんは大人が思うように寝てくれません。特に新生児は2時間ごとにオムツ替えや授乳をしなければなりませんし、それ以外でも夜中に何度も目を覚まして泣き始めます。出産後のママはただえでさえ、疲れているのに、十分に休む事ができません。なぜ赤ちゃんはこんなにも泣くのでしょうか。今回はその理由や上手な寝かしつけについて私の体験を交えてご紹介します。
赤ちゃんが寝ない・泣き止まない理由は?
赤ちゃんは寝たと思ったらすぐに目を覚まし、泣き始めます。毎晩数時間ごとに起こされ、それがストレスになってしまうママもいることでしょう。
赤ちゃんは何故ここまで頑なに寝てくれないのでしょうか。理由には以下が考えられます。
お腹が空いている
赤ちゃんが寝ない理由のほとんどは、お腹が空いている場合です。
新生児のころは一度にたくさんのおっぱいが飲めません。特に母乳の場合は消化が良いため、すぐにお腹が空いてしまいます。
特に早産児の場合は、哺乳力が弱く、少し飲んだだけで眠ってしまうこともしばしあります。ゆうが新生児集中治療室(NICU)にいた時に聞いた話によると、早産児は正産期に生まれた赤ちゃんよりも体力がありません。
そのためおっぱいやミルクを一口飲んだだけで、お腹いっぱいになって眠ってしまうそうです。
また赤ちゃんは言葉がしゃべれないため、泣くことでしか空腹を伝える事ができません。どうしてもおっぱいやミルクだけでは、朝まで持たせることは難しいのです。
おむつが気持ち悪い
赤ちゃんが寝ない理由には、おむつも関係あります。
おむつが気持ち悪いのも赤ちゃんが泣く原因です。最近のおむつは通気性がよく、赤ちゃんが濡れていることを感じにくくできています。
しかしおむつに不快感を感じると、赤ちゃんは泣いて知らせてきます。もし「おむつが濡れている様子がないんだけど…?」と思っても、もしかしたら汗によるムレで不快感を感じているのかもしれません。
おっぱいやミルクを飲ませても泣き止まない場合は、おむつも変えてみましょう。
寒さ・暑さを訴えている
赤ちゃんは、また体温調整が未熟です。もちろん暑いからといって、自分で服を着ることも脱ぐこともできません。
このような場合も泣いて知らせてきます。
私の経験ですが、ゆうがどうしても泣き止まず困ったことがありました。暑い夏の日のことです。抱っこすれば寝るのですが、ベッドに下ろすととたんに泣き出すのです。
何度もそれを繰り替えし、「私にはもう面倒は見切れない…」と放置しようかとも考えました。
しかし泣く→寝る→ベッドに下ろす→起きて泣くを繰り返している内に、あることに気付いたのです。
泣いているゆうが、私にやたら体を擦り付けてくることに…。まるで体温を求めているようでした。それを察した私は、試しにベビーベッドに敷いてあったシーツを引きはがしました。
実はこのシーツは、赤ちゃん用の冷感シーツで、ゆうが夏に暑いと思い購入したのです。しかしゆうにとっては冷たさを強く感じ、逆に寒かったようで…。
冷感シーツを普通のシーツに交換したところ、ぐっすり眠ってくれました。このようなこともあるため、試行錯誤が必要です。
赤ちゃんは手足が冷たく、お腹が温かいのが通常です。そのため暑い日は背中に手を入れ、汗ばんでないかをチェックしましょう。
昼夜の区別がまだついていない
赤ちゃんが夜は寝ないのに、昼はよく寝ることがあります。
昼間はむしろよく寝ているのに夜になるとなかなか寝ない…そんな悩みはありませんか。月齢の小さな赤ちゃんほど、昼夜の区別がまだついていません。
お腹にいる時、赤ちゃんは昼は眠り、夜に活動するという昼夜逆転の生活を送っています。生まれてからも、しばらくは治りません。
また新生児は「レム睡眠」という浅い眠りを繰り返しています。少しの物音で敏感に目を覚ましてしまうのはそのせいなのです。
赤ちゃんが寝ない時に試したい対策 5選
赤ちゃんはまだまだ昼夜の区別がついていません。そのため本人も「夜は寝るもの」と理解していないのです。
まずは赤ちゃんの生活環境を整えることから始めましょう。
ちなみにゆうは、以下の方法を行い、夜はぐずらずによく眠るようになりました。参考にしてください。
- 起きる時間と寝る時間を決める
- 沐浴の時間を決める
- 昼間になるべく起こすようにする
- 寝る前に部屋は真っ暗にする
- 絶対にイライラしない
起きる時間と寝る時間を決める
私はゆうの生活リズムを整えることから始めました。
まずは毎日朝になったらカーテンを開け、部屋に日の光を取り込みます。その後ゆうの体を少し刺激していました。
無理に起こす感じではなく、刺激を与えることで目を覚ますきっかけを与えようとしたのです。全くなんの反応もなく眠り続ける場合はそのまま放置。
徐々に朝日に反応したり、刺激に敏感になって目を覚ますようになりました。
同じように夜もほぼ同じ時間にベッドで寝かしつけを行いましたよ。
沐浴の時間を決める
沐浴の時間を夕方 16:00を決めて毎日行いました。
そうすることで、ゆうに一日のローテーションを覚えさせようとしたのです。結果的に寝かしつけに影響があったのかはわかりません。
しかし、きっと「お風呂に入ったら次は寝る作業だ」と思ってくれていたと信じます。
昼間になるべく起こすようにする
2~3カ月の頃、当たり前ですがゆうが夜中に何度も起きてしまうことに悩んでいました。寝る前に腹持ちのいい粉ミルクをたっぷり飲ませても、ほぼ2~3時間おきに起きてきます。
悩んだ私は、母に相談しました。
ゆうが夜に全然寝ないんだけど…
昼間に起こしておくようにすれば?
それはどうやるの?
私の時は、メリーとかを回して騒がしくしてたわよ
…なるほど
なるほど…周りを少し騒がしくして、ゆうを眠れない状況にするわけですね。
少し荒っぽい方法のような気がしましたが、思い出してみると私が子供の頃、実家にうるさい音を立てながら高速回転するメリーがあったような…!?
早速メリーを購入し、ゆうに一日中眺めさせていました。
購入したのはくまのプーさんのやつです。
効果は…
なんの成果も…得られませんでしたァ!!!
今のメリーってすごく静かなんですよ。ゆっくり回ってるし、流れる音楽も胎内音やクラッシック、小鳥のさえずりなどで…。ゆうもすやすや♪(でも夜はメリーでは寝ない)
これ、むしろ赤ちゃんを寝かせるためのものですよね??
メリー作戦は失敗しましたが、やがて体力がついたのか、昼間も起きているようになりました。夜は相変わらずでしたが。
寝る前に部屋は真っ暗にする
一番効果を感じた方法はこれ。
寝かしつけをする際は、部屋を真っ暗にしていました。豆電球などもつけず、まさに漆黒の闇状態!
最初は暗闇中、目はランランと開いていた(ちょっと怖かった…)ゆうでしたが、徐々に部屋が暗くなると眠るように。
1歳になった今でも「真っ暗になる=寝る時間」と意識しているのか、布団を敷いて電気を消すと少ししてから黙って横になり、トントンすると高確率で寝ます。
たまにテンションが高まってなかなか寝ない日もありますが…
絶対にイライラしない
子育てに忙しいママが休めるのは、子供が寝た後…そんな人も多いでしょう。そのため、なかなか寝てくれないと、「いい加減にして」「寝てよ!」とイライラしてしまうかもしれません。
しかしそのイライラは赤ちゃんに敏感に伝わってしまうそうです。「寝てほしい」と強く思うほど、不思議と寝ないのが赤ちゃん…。
そのため、私はなるべくイライラせず、おおらかな気持ちで寝かしつけを行うよう努力していました。
赤ちゃんが寝ない!放置はアリ?
結論的には問題ありません。
根気よく寝かしつけをしていても、ママだって人間です。赤ちゃんが寝ないと「もう無理!」となってしまうでしょう。
放置すると「サイレントベビーになってしまうのでは」と心配もありますが、長時間の放置でなければ、ほとんど問題はないのです。
ただ放置するのではなく、以下の点に注意しましょう。
- うつ伏せ寝になっていないかはチェックする
- 日中のコミュニケーションを密にする
- スキンシップはしっかりと
うつ伏せ寝になっていないかはチェックする
赤ちゃんは成長すると寝返りと打つようになります。しかし最初の頃は、元に戻ること(寝返りがえり)ができません。
そのためうつぶせ寝のまま、元に戻れず、最悪の場合に窒息事故に繋がる可能性もあるのです。
そのため放置する際でも、赤ちゃんの寝相については気をつけましょう。
日中のコミュニケーションを密にする
サイレントベビーは夜だけではなく、日中の関わり方も大きく影響します。
そのため赤ちゃんが起きている間は、しっかりとコミュニケーションを取りましょう。
スキンシップはしっかりと
普段から抱っこしたり、よく話しかけるなど、スキンシップはしっかりと取るようにしましょう。
本を読む、歌を歌うなどなんでも構いませんので、たくさん遊んであげることがポイントです。
赤ちゃんが寝ない理由と対処法 まとめ
赤ちゃんはこの世界に出てきたばかりです。そのため、まだまだ仕組みもルールも理解していません。ましてや話せないのですから、泣くのは当然なのです。
赤ちゃんが寝ない場合に寝かしつけるためのコツを、もう一度おさらいしましょう。
- 起きる時間と寝る時間を決める
- 沐浴の時間を決める
- 昼間になるべく起こすようにする
- 寝る前に部屋は真っ暗にする
- 絶対にイライラしない
まずは赤ちゃんに朝起きて、夜寝るものという一日の流れを覚えさせてあげてください。上記の方法でゆうは夜にだんだん眠るようになりました。
できそうなものから取り入れてみてくださいね。
今は辛くても、子供の成長はあっという間で、いつかは終わりが来ます。「今しか見られない我が子の姿」だと前向きに捉え、育児を楽しんでみましょう。
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