妊娠中の方は子供が生まれたあとの生活って想像できますか?
よくわからないけど…大変って聞くわ…
子供の世話はちゃんとできるかな?やっていけるのかしら…
このような不安を感じる人は多いのではないでしょうか。
確かに赤ちゃんができることによってママの生活は180度ガラリと変わってしまいます。
しかしそれ以上に、もしかしたらパパへの考え方も変わってしまうかもしれません。
そこで今回は誰もが陥るかもしれない、「産後クライシス」について友人の経験をもとにまとめてみました。
今回の記事はこのような人に特におすすめです。
- 産後に赤ちゃんのお世話と家事などを両立できるか不安な人
- 旦那が家事などを手伝ってくれそうにない人
- 産後クライシスについてくわしく知りたい人
- 産後クライシスに陥った夫婦の体験談が聞きたい人
誰にでも陥る可能性がある産後クライシス
まず「産後クライシス」という言葉を聞いたことはありませんか?
産後クライシスとは、
「出産後2~3年の間に夫婦仲がわるくなってしまうこと」をいいます。
慣れない育児によってママが「育児ノイローゼ」や「産後ブルー」となり、夫婦仲に悪影響が出てしまうことも…。
産後は体の不調に加え、慣れない育児・家事・仕事・パパの世話(?)をひとりでやっていれば、そりゃあ精神的に不安定になっても仕方ありませんね。
誰もが陥るかもしれない、産後クライシスですが、実は私の知り合いに産後クライシスが原因で離婚に至ってしまった夫婦がいます。
その体験談を書いていきますね。
友人が陥った産後クライシスの状況
友人は20代前半。今の旦那さんとは職場で知り合い、3年ほど交際し結婚しました。
結婚前はふたりでよく海外旅行へ行ったりするほど仲のよいカップルでした。
子供は間もなく3歳になります。
彼女の場合は、以下のようなことが起こったそうです。
妊娠前は誰もが羨むいい夫婦であった友人たち。妊娠・出産を機に一体何が起こったのでしょうか。
彼女曰く、お互いの関係に変化が起こり始めたのは妊娠中期ごろだそうです。
妊娠中の状況~異変が始めたのは中期ごろ
友人の妊娠は順調だったのですが、順調じゃなかったのは旦那との関係。
変化は妊娠中期を境に訪れました。以下が当時の旦那の様子です。
・妊娠中旦那は特に気遣ってくれることはなくいつも通りだった
・マタニティクラスなどには一切参加協力なし(誘っても断る)
・帰りも遅く不安になることがあった
残業は仕方ないけれど、飲み会は減らしてほしかったなぁ…
他にも子供自体は楽しみにしている雰囲気ではあったものの、育児などに興味はなさそうな感じ。また生まれたからの生活についても無関心だったようです。
育児書などをすすめても一切読まず、市の制度なども調べず人任せでした
前兆は出産前から始まっていたようですね。さらに出産後はこのようなことが…
出産後の状況~離婚へのカウントダウン始まる
出産後はますます旦那への不信感が募り、以下の様な状況に…。
・育児を手伝う様子はない(夜間に子供が泣いていても起きない…丸投げ)
休みの日も子供が泣いていると、短い時間ですが逃げるように出かけたりしていました
・「忙しいから…」「仕事あるし…」とほざく
・育児に必要なお金を十分にくれない…生活費を増やしてくれない…
子供がいる分生活費は増えるのに、生活費として渡されるお金は出産前のままでした
子供ができれば生活費も増えます。それをくれないとは困った旦那です…
・特に気にかけてくれることもない…
特に私を気にしてくれることもなく、結婚前と同じ様子…
・子供の機嫌がいいときは構うが、泣く・ぐずる・おむつ替えなどの面倒な状況になると妻によこしてくる
「俺にはレベルが高い…」が口癖
旦那に「一緒に育児をやろう」という気持ちが薄く、休日の朝などに子供が泣いていても、(明らかに起きているのに)部屋から出てこない状況だったそう。
休みの日に子供の相手をするのがめんどうだったのでしょうか…
そして現在…
コイツ(旦那)いらなくね?
と気付く。
・旦那を汚いと感じてくる
子供に触れてほしくない…近づかいないでほしい
旦那が子供の使っているヘアゴムに触れようとしただけで、「やめてよ!!」みたいな感じだったそう。
・愛情が冷める。
一緒にいてもつまらない!子供を連れて離婚する!←イマココ
ちなみに恋愛結婚だし、妊娠発覚はすごく二人でよろこんでいたのに…やっぱり妊娠すると気持ちや生活が変わるから支えて欲しかった…と言っていました。
さらに旦那に対して、
死ねばいい
とまで言っていたので末期ですね。「お金なんかもいらないからとにかく別れたい」とも言っていたので、相当破綻していると思われます。まだ3年目なのに…
妊娠という幸せなスタートがまさかの離婚の原因になるなんて、本人も予想していなかったでしょう。
ところどころうちにも当てはまる点がないこともないので、旦那とはよく話し合って子育てを頑張っていきたいと思いました。
やっぱり産後の大変さは男性には理解しづらいのかもしれませんね
産後クライシスは何故起こるのか
せっかく子供を授かり、家族でこれからという時に起こってしまう産後クライシス。家族がバラバラになる原因になるのだとしたら、悲しいですよね。
ここで気になるのが「なぜ産後クライシスは起こってしまうのか」という疑問。
原因が分かれば回避できるかも…!
そこで産後クライシスの原因と対策方法についても調べてみました。
ママが短い睡眠時間のせいで疲れてしまう
産後のママは本当に大変です。
まず、寝られない!
新生児は夜におとなしく寝てくれません。毎日夜中のオムツ替えや、2時間ごとに授乳も欠かせないため、ママはほぼ昼夜逆転の生活を送ることになります。
特にワンオペ育児の場合、昼間も子供の世話に加え、普段の家事もこなさなければなりません。ただでさえ睡眠不足で体力が衰えているのに、掃除や洗濯、食事の準備…と本当に忙しい!
加えて、パパに協力する気持ちがなかったら…?
もう爆発してもおかしくないでしょう。
パパの無理解
ママは毎日大変な思いをしているのに、パパがそれを理解してくれないとストレスが溜まります。友人がまさにこのパターンで、自分の大変さを愚痴っても、
「俺は外で働いているんだから」
「一日中家にいるんだからできるでしょ」
「外で働くほうが大変」
と言われ、全く理解が得られなかったそうです。
確かにパパも仕事で疲れているでしょうし、仕方ない部分もあるでしょう。
しかしママも子育ては初めてで、慣れない部分もあり不安なはずです。
もう少し気遣ってあげてほしかったですね。
このようなことが重なり、心が離れていったようです。
ホルモンの変化
出産を終えたママにはホルモンの影響で大きな変化が訪れます。
妊娠中は赤ちゃんを育てるためのホルモンが体に満たされた状態ですが、出産すると必要なくなるため、バランスが一気に崩れるのです。
また「子供を守らなければ」と本能が働き、パパに対してイライラしたり、攻撃的になったりするのもそのせいなんですよ。
産後クライシスを乗り越えるには周りの協力が不可欠
産後はママはどうしても子供中心の生活になってしまいます。
そのためパパは
「自分にできることはない」
「何をしたらいいのかわからない」
「育児はママの仕事」
と感じるかもしれません。
しかし…そんなことを考えている内にママの心は離れていくかもしれませんよ。
ここからは産後クライシスにならないよう、周りができることについてまとめました。
パパが少しでも家事・育児に参加する
パパも毎日仕事で疲れているでしょう。しかし同じようにママも慣れない環境で疲れているのです。
そのため少しでも毎日家事に協力しましょう。
例えば…
- 毎日夕食の食器だけは洗う
- 洗濯物を畳む
- 子供をお風呂に入れる
- 寝かしつけをする
…などパパができることでかまいませんので、挑戦しましょう。
それだけでママのパパに対する評価は上がり、愛情が深まること間違いなし!
特に洗濯物を畳むのはテレビを見ながらでもできるのでおすすめです。
「自分がやってもなぁ…」なんて思わず、少しでも「やろうとしてくれている」気持ちが、ママの気持ちを和らげることを忘れないでください。
ママにひとりになる時間を作ってあげる
育児は閉鎖された空間で行われています。
ママは自由におでかけもできず、常にストレスにさらされているのです。
そのため週末に数時間程度でもいいので、ママにひとりになる時間をあげましょう。
例えば1時間でもパパが別室で赤ちゃんの面倒を見て、ママはその間好きなことをしてもらう…だけでも大分違います。
また赤ちゃんを30分程度パパが見ることができれば、その間ママにゆっくりお風呂に入ってもらうこともできますね。
出産後はお風呂にもゆっくり入れないことが多いです。お互いが無理のない範囲で協力し合うようにしましょう。
赤ちゃんを預かってもらえる制度を探す
24時間赤ちゃんと一緒だとママもストレスが溜まります。そのため県や市が行っている赤ちゃんの一時預かりを利用するとよいでしょう。
生後6か月程度から、一日数千円で預かってもらえる施設も増えてきています。
子供を預けることは無責任なことではありません。むしろママの精神の安定には必要なことです。
最近は核家族が増えているせいか、各自治体も産後のママをサポートする事業を増やしています。どんどん利用し、相談相手を増やすのがポイントです。
産後クライシスに陥った友人の話 まとめ
今回は友人に起こった産後クライシスについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
このあと関係は修復されることなく、結局離婚してしまいました。
彼女の話を聞いて私は「他人事ではないな…」と身が凍り付く思いだったのですが…(汗
彼女の場合は、旦那の協力がなかったことや、親と疎遠気味であり相談相手がいなかったことが大きく影響したように感じます。
男性はなかなか妊娠や出産を実感しずらいようですが、夫婦でうまく話し合える関係を築いていけるといいですね。