ライターにとって仕事をゲットするためには、クラウドソーシングなどでのテストライティングは避けては通れません。せっかく時間を割いて書いた文章ですから、できればテストライティングを突破して仕事に結び付けたいものです。今回はテストライティングに合格するために、納品前にチェックした項目についてまとめました。
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そもそもテストライティングで落ちるのは質が低いから
いきなり耳に痛い言葉ですね。
テストライティングで落ちてしまう理由には、主に以下のものがあります。
- クライアントの求める記事のレベルに達していない
- 他の応募者に比べて記事の質が低い
- 文章がクライアントの好みに合わない
特に多い原因が、クライアントの求めるレベルに達していなかった場合です。
クライアントとしてもお金を払う以上「求めているレベル」があります。
例えば、求めているよりも内容が薄い・意図と違う内容・そもとも文書が成立していない…など、クライアントの求めるレベルに達していない場合は不合格となります。
またもうひとつの原因として、クライアントと文章のテイストが合わない、という可能性も。
文章というのは人によって微妙にクセがあります。
クセとは言い回しや句読点の打ち方などがあげられ、感覚的な部分も大きいため書き手によって大きくことなる部分のひとつです。
そのためクライアントの感覚で、
「この文は読みやすくて好き」
とか
「なんとなくしっくりこない文章だな」
と感じてしまうことがあります。
こればかりは好みの問題ですので、書き手のせいではありません。
このような場合でもテストライティングで不合格になってしまうことがあるのです。
しかし自分の文章を気に入ってくれるクライアントはきっと現れます。
あまり気にせず、どんどん応募してみることをおすすめします。
テストライティングを少しでも有利にする10のコツ
ここではテストライティングで書いた文章を提出する前にチェックしたい項目についてご紹介します。
先ほども言いましたが、クライアントの文章に対する好みについてはある程度は仕方ありません。
しかしそれ以前に、文章が未熟であった場合もテストライティングに合格するのは難しいでしょう。
今から紹介する10項目を提出前にチェックしてみてください。
クライアントも「ほかの応募者よりしっかりと文が書けている!」と気付くことでしょう。
少しでもライバルに差をつけて、テストライティングを有利にするためのポイントをまとめていきます。
文中に同じ単語を何度も登場させない
文章に連続して同じ単語が出てくると、読み手としては「うるさい」「しつこい」と感じてしまいます。
例えば以下のような文章です。
「可愛い犬に可愛らしい服を着せてみた。すると犬は喜んで庭を駆け回った。
その姿はとても可愛らしく見えた」
…かなり極端な例ではありますが、やりがちですので注意してください。
この場合、短い文の中に「可愛い」が何度も出てきます。
無駄が多いので以下のように直してみましょう。
情報にはプラスアルファの価値を与える
ブログに訪問する人は、なにかしら「悩みを解決したい」「いい助言が欲しい」と考えています。
それに対するアンサーを書くのもOKですが、さらにプラスアルファして情報を加えると、記事の価値がぐっと上がります。
ユーザーが、
黒のジャケットが欲しいなあ…
新作やおすすめはないかな?
という意図で検索をかけたとします。
もちろん記事には黒のジャケットの新作やブランドなどが並ぶことでしょう。
しかしそこにプラスアルファで、
- 黒のジャケットに似合うおすすめのインナー
- 着こなしテク
- ジャケットの手入れ方法
まで提案したらどうでしょうか。
ユーザーとしては自分が黒のジャケットを手に入れたシーンを具体的にイメージするこができ、「買おうかな?」という気分になるはずです。
ユーザーが知りたかった情報を提供するのは当たり前。さらに「プラスアルファの価値」をつけることで、記事の価値はずっと高まり、他サイトとの差別化も図れます。
クライアント様にも喜ばれることでしょう。
誰もが理解できる言葉を使う
今やネットは誰もが見られるものです。
そのためあなたが書いた文章を「どの世代」の「どこに住む」「誰が」読むのかはわかりません。
中学生かもしれませんし、高齢の男性かもしれません。
だからこそ文章は誰にでもわかる言葉を使いましょう。
例えば以下のような言葉避けたほうが無難です。
- 読めない人が多い難解な漢字
- 地域の人にしかわからない方言
- 造語
- ネット用語
- DAI語←
もちろん記事のテーマにもよりますので、一概には言えません。
しかし一般的に浸透していない言葉は使わないほうが無難です。
「~など」という表現に注意
複数のものを表す時に「~など」という言葉が使われます。
この「~など」ですが、具体例がひとつしかない場合は使わないほうがよいでしょう。
たとえば
ひらがな・カタカナ・漢字はうまく使い分ける
文書は基本的に漢字変換できるものは漢字で書きます。
しかし使い方によっては、ひらがなやカタカナで書いたほうが意味が通じやすくなる場面もあるのです。
下記に一例を挙げています。どれもひらがなやカタカナ表記が見慣れたものばかりです。
- 敢えて→あえて
- 余りに→あまりに
- 予め→あらかじめ
- 何れ→いずれ
- 一寸→ちょっと
- 先ず→まず
- 以って→もって
- 減り張り→メリハリ
- 蘊蓄→ウンチク
かなり多すぎるため、全部は書ききれません。
しかし漢字よりもひらがな・カタカナが見慣れているという言葉も多いのです。
クライアント様のルールがある場合は別ですが、上手に使い分けましょう。
文章は結論→理由→具体例の順で書く
文章を書くときに「結論」から書くのは基本です。
例えば、下記の文章はどちらがわかりやすいと感じますか?
質問:得意なスポーツはなんですか?
A:私は走るのが得意で持久力もあります。
中学時代はリレーでアンカーを務めたほどです。
その足の速さを生かしたスポーツ、サッカーも得意です。
B:サッカーが得意です。
私は走るのが得意で持久力もあります。
その足の速さを生かして中学時代はリレーでアンカーも務めたほどです。
違いがわかりましたか?
この質問のアンサーとして知りたいことは「サッカーが得意」という点です。
Aの回答は最初に「足が速い云々…」を持ってきてしまっているため、サッカーであると読み手が理解するのに時間がかかります。
しかしBでは最初に「サッカーが得意」と結論から入っています。
これによって読み手にはサッカーのイメージが浮かび、その後理由となる部分「走るのが得意云々~」の部分も納得しやすくなるのです。
さらに「リレーでアンカーを~」という体験談を加えることにより、「この人は本当に足が速いんだな」とより強く印象付けることができるのです。
このように文章は「結論から書く」ということを覚えましょう。
また理由の後に自身の体験談なども加えると、説得力がぐっと増しますよ。
二重表現は違和感を与えてしまう
よく使ってしまいがちなのが、「二重表現」です。
有名なのが「頭痛が痛い」という言葉ですね。
「痛」という言葉がカブっているため、違和感を与える言葉になっています。
正しくは「頭が痛い」「頭痛がする」でOK。
二重表現は間違える人が多い部分です。
完璧に潰して、他の応募者に差をつけましょう。
よくある二重表現の一部を以下にまとめました。
テストライティング提出前に確認してみましょう。
- あらかじめ予約する→予約する
- お金を入金する→入金する
- 連日暑い日が続く→暑い日が続く
- 車に乗車する→車に乗る
- 受注を受ける→受注する
箇条書きをうまく利用する
長文になりそうな時は、箇条書きにすると効果的です。
文にはいくつかの「ポイント」となる部分が存在します。
たくさん伝えたいことがあるほど、ポイントは多くなるでしょう。例えば、このような手紙をもらったらどうでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言いたいことはなんとなく伝わりますが、なんだかとっても見づらい文章だと感じませんか?
このような時こそ、箇条書きが効果的なのです。
上記の文章を箇条書きに直すと、以下のようになります。
- ○○の記念パーティー
- 日時:〇月〇日
- 時間:18:30(15分前開場)
- 場所:△△ホテルの 6階 「朱雀の間」
- ゲスト:直木賞作家 ××先生 (著書「闇夜のブルーチーズ」)
なお、当日ホテルでは避難訓練が行われる予定ですが、この時間には終了しています。
参加者には招待状を郵送いたしますので、当日お持ちください!
ずっと見やすくなったのがわかりますね。
このようにごちゃごちゃと情報を並べるくらいなら、思い切って箇条書きにしたほうがスッキリします。
誤字・脱字をなくす
基本中の基本で、言うまでもありませんが、誤字脱字はゼロの状態で提出しましょう。
誤字脱字は読者が読む気持ちを失くす理由にもなります。
またクライアントによっては、「こんな簡単なミスをするライターなのか」と思われ、印象が悪くなってしまう可能性も…。
もちろんその分内容で補えれば、クライアントも多めに見てくれるかもしれません。
しかし初心者ライターがいきなりクライアントを唸らせるような文章を書くことは難しいでしょう。
提出前にしっかりと見直しを行い、誤字脱字はない状態にするのがよいですね。
案件の条件を満たしていますか?
テストライティングの際には、クライアントより文書作成に関する条件があります。
例えば以下のようなものです。
- 文字数は○○文字以上
- 「〇〇」というキーワードを使用すること
- 「××」について書くこと
- 「ですます」調or「である」調
まず大抵の場合、文字数が決まっています。
そのためクライアントが提案している文字数には必ず達するようにしてください。
例えば3000文字以上という案件であった場合、おおよそ3000文字+1割程度の文字数をっ目安にしましょう。
多すぎても少なすぎても不合格になってしまいます。
ちなみに私は1500文字以上というテストライティングで、5000文字以上書いて提出したことがあります。
当時の私としては「多い文には問題ないだろう」という感覚だったのですが、
落ちました。
しかもクライアントから「内容は悪くないが、長すぎる…」とコメントが…。
あまり書き過ぎるのもよくないのです。
またクライアントからキーワードを含めるように指定されることがあります。
例えば、「カードローン」「金利」「比較」という言葉を文中に含めてほしい…といった具合です。
クライアントによっては、回数まで指定されることも。
もちろんこれらの要求には答えるようにしましょうね。
最後にクライアントが必要としている文章を書かなくてはなりません。クライアントが「Suica」についての記事を求めているのに「ICOCA」についての記事を書いてはいけません。
テストライティングに合格するためにチェックしたい項目 まとめ
今回は初心者ライターがテストライティングに受かるためのポイントについてまとめてみました。
正直文章は書いていくうちに慣れるものですが、初心者の場合はどうしても「どこが悪いのか」がわからないことがあります。
しかし今回紹介した10のポイントを意識すれば、あなたのテストライティングの合格率はぐぐっと上がることでしょう!
少しのテクニックとコツで他の応募者に大きな差をつけることができます。
是非試してみてくださいね。