今回は生まれた赤ちゃんが新生児集中治療室(NICU)や回復治療室(GCU)に入院することになっても慌てなくて大丈夫!今回は医療費を抑えるために行っておきたい公的手続きについてご紹介します。
私には現在1歳の子供であるゆうがいます。ゆうは2260グラムの早産(35週)で生まれ、生後2日でNICUのある遠くの病院へ救急車で運ばれて行きました。
早産というのは、ほとんどの場合、予想外のことですし、生んですぐに子供と引き離される寂しさ&ストレスたるや相当なものです。
突然のことで「何をしたらいいの!?」と不安になることもあるでしょう。そこで今回は、ゆうがNICU・GCUへの入院が決まったときに私がやった4つのことについてご紹介します。突然N(NICU)に行くことになっても、これさえやっとけば安心です!
子供がNICUやGCUに入院したらやっておきたい公的手続き4つ
出産の感動も束の間、あれよあれよという間に保育器へ入れられ、新生児集中治療室(NICU)に入ることになった我が子…。
子供の体はもちろん心配ですが、医療費についても気になるところですね。
生まれたばかりで保険にも入っていない…。
それでも大丈夫!以下の方法を行えば、医療費はほとんどかからなくて済みます。
全て私が産後二日でやったことです。
早速見ていきましょう!
やったこと① 出生届を出す
出生届を出さないと、保険証や児童手当などの手続きができません。
そのため旦那に市役所に行ってもらい、出生届を出してきてもらいました。
うちの場合は、すでに名前を決めていたのでスムーズに
出すことができました。
出生届は市役所の「こども課」などに提出します。
出生届は、出産した病院でもらうことができますので、もらえない場合は確認してみましょう。
2週間以内に提出しなければならない決まりがありますので、名前が決まったら早めに出すことをおすすめします。
やったこと② 保険証を作る
NICUはとにかく医療費が高いです。
噂では一日10万円以上ともいわれるほど…!
実際NICUに行ってみればわかりますが、あれだけの設備でプロに24時間体制で赤ちゃんを見てもらうわけですから、当然といえば当然ですね!
そのためなるべく早く、保険証を作りましょう。
赤ちゃんも健康保険に加入しなければ、医療費が実費になってしまいます。
とにかく医療費がヤバイ!と思ったので保険証の手続きも同時に行いました。
幸いうちは国民健康保険だったので、その場で保険証が発行されました!
やったこと③ 高額医療制度の申請を行う
高額な医療費を払うことになっても、世帯収入に応じて「これ以上は払わなくてもいいですよ」という限度が決められています。高額医療制度とは、はみ出た分は加入している健康保険が払ってくれる制度です。
限度額は収入に応じて変わります。
例えば年収400万円だと上限は44,000円くらいになるよ。
参考にしてね!
そのため高額医療制度の申請は必ず行いましょう。
国民健康保険の場合は、市役所の国保年金課で申請できます。
保険料の滞納がある場合は利用できないから注意してね。
限度額を超えた分の医療費を払っても、申請すれば後から返ってきますが、申請がめんどい&還付に時間がかかることがあります。
そのため保険証の発行の時に「高額医療の認定書が欲しい」といえばその場ですぐに発行してくれるので、病院の窓口に予め出しておくのがおすすめです。
そうすれば、会計時には医療費は限度額までの支払いで済みます。
ちなみにうちの場合、もし高額医療の申請をしていなければ、100万円以上の金額がかかっていました。
やったこと④ 児童手当の申請
これはついでですが…
児童手当は原則申請した月の分からカウントされるので、早めの申請がおすすめ!
3ヵ月分がまとめて年・4回に分けて振り込まれます。
(お住まいの自治体によって、金額などに違いがある可能性があります)
うちの場合は、いろいろあったので早めにやりましたが、普通は生後2週間以内にやればOKだそうです。できれば同じ日にまとめて申請してしまうのが手間がなくていいですね。
旦那さん、出番ですよー!!!(笑)
家族みんなで協力して乗り切りましょう!!
NICUやGCUへの入院で支払った医療費は子ども医療費助成を使うと無料に
高額医療制度の申請などで医療費を抑ることができ、一安心ですね!
しかしちょっと待ってください。
実は未就学児の医療費が無料になる制度が日本にはあるのです。
ここでは子ども医療費助成についても見ておきましょう。
子ども医療費助成ってなに?
こども医療費助成とは、子供が病気やケガなどで病院で通院・入院などをした時に、
医療費の自己負担額を全額もしくは一部免除を受けられる制度です。
- 対象年齢:15歳までの子供
- 未就学児は医療費が無料
- 小学生、中学生は一回の入院や通院に対し数百円程度の負担額
- 健康保険に加入している子供が対象
- お住いの地区町村内にある病院でのみ有効
※お住いの市区町村によって違いがある可能性があります。
子ども医療費助成を使えばNICUでの医療費が無料になる
こども医療費助成を利用すれば、NICUで支払った医療費は全額戻ってきます。
そのため必ず申請するようにしましょう。
制度を利用するためには、子ども医療費助成受給券が必要になります。
もし入院した病院が、お住いの市区町村内になる場合は、窓口に前もって受給券を出せば、退院時に支払うのは実費のみになります。
入院中のおむつ代やミルク代などは実費になることが多いんだ。
もし地区外の遠くの病院へ入院することになったとしても問題ありません。
その場合は、とりあえず退院時にお金を支払い、後日市役所に申請することによって
還付を受けることができます。
NICU・GCUでの入院が長引く場合は、未熟児養育医療を申請
さらにもう一つ「未熟児養育医療」を忘れてはいけません。
うちの場合は、一カ月程度で退院できる見込みがあったので申請しませんでしたが、
入院が長期に渡る可能性がある場合にはこちらも申請することをおすすめします。
未熟児養育医療とは?
未熟児養育医療は、早産などで体の機能が未熟なまま生まれ、治療・入院が必要をなった赤ちゃんに対して、治療費の一部を公費で負担する制度です。
制度を利用するための条件
- 出生時の体重が2000グラム以下であること
- 生活力が薄弱であると医師が認めること
利用するには、主治医に「意見書」を書いてもらう必要があります。
意見書を市区町村に提出し、給付可能か否かを判断してもらうのです。
未熟児養育医療の申請が通れば、医療費は市区町村から直接病院に支払われます。
退院時に一時的に建て替える必要はなくなるんだ。
これ申請しようか迷って市役所に相談したのですが、「審査に2~3週間かかる」と言われました。
ゆうはそれまでには退院できる予定であったため、申請はしませんでした。
結局「こども医療費助成」を使えば、医療費は戻ってくるので、「医療費がかからない」という意味ではどちらも同じです。
NICUやGCUの入院費はどのくらいかかるの?
赤ちゃんがNICUに入院した場合に、パパママが気にすることの一つが、「入院費」ではないでしょうか。
結局、なんぼかかんねん!
私の場合ですが、約一カ月の入院でおおよそ66,500円の実費分がかかりました。これは治療費だけでなく、実費(オムツやミルク)、面会時の交通費・親の食事代・母乳パック代・タクシー代など、全部込みの金額です。
詳しい内訳については以下の記事にまとめているので、併せて参考にしてください。
この金額で済んだのも、全て今回紹介した手続きを行ったためです。NICUの入院費は本当に高額で、本来であれば100万円以上かかっていました。
国の制度に感謝ですね!いざ、退院となって驚かないよう、高額医療の申請は必ず行いましょう。
NICUやGCUに入院した時の手続き・費用は? まとめ
今回は「NICUに赤ちゃんが入院することになったらやっておきたいこと」について
ご紹介しました。
体中にチューブやコード、モニターなどを付けられた姿は本当に痛々しく、親としては見ていて辛くなるものです。
うちのゆうも、入院後しばらくは自力でミルクを飲むことができず、鼻にチューブを通して流し込んでもらってました。
赤ちゃんがNICUへ入院することになったら本当に落ち込みます。だからといって医療費について何もしないと、いざ退院となった時に、本当に大変なことになります。
大変な時期ではありますが、家族に協力をしてもらい、みんなで乗り切りましょう!