今回は、赤ちゃんが便秘になる理由と解消法について学びましょう。「赤ちゃんが最近うんちをしていない気がする…」新米ママとしては心配になりますよね。もともと赤ちゃんは便秘をしやすいため、そこまで心配する必要はありません。しかし、それでも心配になるのが親です。しっかりと改善してあげましょう。
赤ちゃんが便秘になるのはなぜ?
「何日もうんちが出ていない…」「なんとなく、お腹がパンパンに張って苦しそう…」赤ちゃんの便秘が続くと、ママは心配になってしまうものです。
うちのゆうも、生後半年頃に最長で14日ほどうんちが出なかったことがあります。その時は心配で心配で、病院にも行ったりしました。
ママの悩みのタネとなる赤ちゃんの便秘。何故こんなにも赤ちゃんは便秘になりやすいのでしょうか。
新生児期
毎日母乳を飲んでスクスクと育つ赤ちゃん。新生児期の赤ちゃんは、腸が発達することで排便のペースが変わります。そのため便秘になりやすい時期でもあるのです。
また母乳で育てている赤ちゃんよりも、ミルクをよく飲む赤ちゃんのほうが便秘になりやすいといわれています。母乳と違い、ミルクは消化するまでに時間がかかるためです。
ミルク与えすぎも、体内に過剰なカルシウムが流れ込み、便秘の原因となりますのでご注意ください。
「ウチの子は母乳で育てているけど…?」と悩むママもいることでしょう。うんちをスムーズに出すためには、水分も必要です。母乳で育てているのに便秘がちな場合は、授乳時間や回数を増やしてみてください。
離乳食を食べ始めた頃
個人差はありますが、生後5~6カ月ごろから赤ちゃんは離乳食が始まります。成長に合わせて体内の環境も少しづつ変化するため、便秘になりやすくなるのです。離乳食だけでなく、水分もたっぷりと与えるようにしましょう。
また離乳食初期に便秘気味だった赤ちゃんも、月齢が進み、寝返りやハイハイをする時期になると徐々に解消されてきます。これは動くことによって、腸に刺激を与えるためです。
また離乳食後期も便秘になりやすい時期です。赤ちゃんも食べることに慣れてくると、次第に食べムラが起こり始めます。それにより食物繊維や水分が不足し、便が硬くなるのです。
赤ちゃんの便秘・予防法や改善策は?
赤ちゃんもうんちが出ないと、泣き出したり、不機嫌になることがあります。ママにとっても辛いことですよね。ここでは、赤ちゃんの便秘を予防するための方法や改善策についてご紹介します。
おなかのマッサージ
赤ちゃんのお腹をマッサージすることにより、腸の動きを促して排便しやすくする方法です。
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
- おへそを中心に、両手の手のひらを使って「の」の字を描くように大きく手を動かします。
- 赤ちゃんが苦しくない程度に強めに行い、腸の動きを促しましょう。
- 赤ちゃんが疲れないように注意し、数分程度行います。
おなかのマッサージは時間を置いて何度が繰り返すと、便秘解消に効果が期待できます。
他にも赤ちゃんの足を曲げたり伸ばしたり、軽く揺らしたりし、お腹に刺激を与えるのも有効です。
砂糖水を飲ませる
砂糖水には体内の水分を腸内に集める働きがあります。そのため便秘が続くようであれば、砂糖水も試してみましょう。
- 水を沸騰させてから60℃程度に冷まし、白湯を作ります。
- 白湯100㎖に対し5g(水分の5%)の砂糖を溶かし込みます。
- 適温まで冷まし、赤ちゃんに与えます。
砂糖水は甘くておいしいため、赤ちゃんがゴクゴクとたくさん飲んでしまう恐れがあります。飲み過ぎると哺乳量が減り、必要な栄養素が取れなくなる恐れがあるため、与える量に注意しましょう。
使用する砂糖はなんでもかまいませんが、善玉菌を増やしていくれるオリゴ糖がおすすめです。
綿棒浣腸をする
マッサージや砂糖水で効果が得られない時は、綿棒浣腸を試してみましょう。綿棒浣腸は正しく行わないと、赤ちゃんの肛門を傷つけるなどの危険があります。
- 綿棒の綿部分にたっぷりとワセリンやベビーオイルを塗ります。摩擦を減らすため、必ずつけましょう。かなり多めでも大丈夫です。
- 綿の先を赤ちゃんの肛門にゆっくりと差し入れます。あまり奥まで入れないよう注意しましょう。
- 肛門の内部を擦る様にゆっくりと綿棒を回します。肛門を広げるように、大きく回すのがコツです。
赤ちゃんが痛がったり、嫌がるようでしたら無理にしないようにしましょう。また綿棒浣腸は場合よってはうんちが飛び散る恐れがあります。
そのためオムツでガードするようにして行うか、新聞紙を敷いておくと安心です。ゆうは綿棒浣腸で14日間の便秘が見事に解消しました。
ゆうの場合は、綿棒浣腸が効かないほどガンコな便秘だったため、小児科医で綿棒浣腸の方法を相談しました。
すると
「入り口だけの刺激で効果がなければ、綿棒は半分くらいまで入れてしまってOK」
「出なければ、5分くらいやっても大丈夫」
とのこと。驚きましたが、言われたとおりにしたら一発で解決しました!私はこの方法を「綿棒浣腸ハード版」と勝手に名付けています。
(赤ちゃんに負担がかかるかもしれないので、病院で相談してからお試しください)
綿棒はベビー綿棒では刺激が弱すぎて効果がなかったり、中で折れたら大変です。必ず、大人用綿棒を使いましょう。
赤ちゃんの便秘がひどい!病院に行くべき?
「赤ちゃんのうんちが出ない!」とママやパパは心配になることでしょう。「すぐに病院に行ったほうがいいのかな?」と思ってしまいますよね。
しかし私の経験上、そんなに焦って病院に行く必要はないと考えます。
ゆうも生後半年の時、14日間も便秘になり、何をやっても出ない状況でした。それこそマッサージはもちろん、砂糖水も飲ませましたし、果汁を飲ませたり、水を飲ませたり、綿棒浣腸をしたり…とにかくありとあらゆる手をし尽くしました。
それでも出ず病院に駆け込みましたが、先生は、
綿棒浣腸のやり方を教えますから、おうちでやってみてください
と、特に慌てる様子もなく淡々と言われました。
私はてっきり浣腸でもやってスッキリさせてくれるのかと思ったのですが、違ったようで…。
(先生によって考え方には違いあると思います)
そこで綿棒浣腸ハード版を教わり、自宅でやってみたところ、あっさりと解決したのです。ゆうは14日もうんちが出ていないにも関わらず、よく食べよく飲み、機嫌も悪くありませんでした。
赤ちゃんが便秘になっても、慌てず少し様子を見てもいいかもしれませんね。
赤ちゃんが便秘になる原因と解決方法 まとめ
赤ちゃんはまだまだ成長過程。便秘になることは、体が成長し変化している証拠でもあるのです。今回のポイントについてもう一度まとめておきましょう。
- 赤ちゃんはそもそも便秘になりやすい
- 母乳よりミルクの方が消化に時間がかかり、便秘の原因になる
- 離乳食を食べ始めたあたりは、便秘になりやすい時期
- お腹を「の」の字マッサージをしてみる
- 砂糖水を飲ませる
- 綿棒浣腸をする
便秘は成長とともに、しずらくなってきます。赤ちゃんが少しでも快適にうんちをできるよう、普段から水分をたっぷり与えたり、マッサージをしてあげましょう。
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