「ライターの仕事に応募をしたいけれど、書類の書き方に迷う…」そんな経験はありませんか?自分で仕事を取っていかなければならないライターにとって、応募時の書類は生命線です。そのため、しっかりと書きたいところ。しかし「書き方」には非常に悩んでしまいますよね。そこで今回は、ライター歴5年の私も行っている、応募書類の書き方について解説します。
気になる案件があったら、さっそく応募書類を出してみよう
クラウドソーシングサイトをはじめ、ライターはいろいろな場所で募集がなされています。WEBメディアがなくならない限り、ライターは必要な仕事であり、今後もなくなることはないでしょう。
それほどライターは重宝された存在であり、長く使えるスキルです。しかし、いくらあなたが素晴らしいライターとしての文章力やSEOの知識を持っていても、活躍できなければ意味がありません。
だからこそ、仕事を得るための応募書類は非常に重要な役割を占めてきます。ライターとして長く活躍をしようと考えているならば、気なる案件にはどんどん応募してみましょう。
しかし、単価が高いものや条件のいい案件ほど競争率が高くなります。競争を勝ち残るためには、「印象に残る応募書類」を用意することは必須です。クライアントに選んでもらうための応募書類を書くためのコツを、今回は学びましょう。
魅力が伝わる!?プロフィールの書き方はこちら
ライターの応募書類は、箇条書きをフル活用
応募書類は自分の魅力をアピールする場です。そのため情報は多ければ多いほど、クライアントも判断がしやすいでしょう。
しかし「自分のすべてを詰め込まなければ!」となんでもかんでも書くのは逆効果です。あまりゴチャゴチャと長いプロフィールは、相手の読む気力を削いでしまうでしょう。
応募書類を書く際には、要点をある程度絞って箇条書きで書くことをおすすめします。「クライアントの必要としている情報」を吟味し、簡潔に応募書類に詰め込みましょう。
主に書きたい項目は以下の通りです。
- 志望動機
- ライター経験
- 持っている資格
- 経歴
- 学歴
- 自己PR
- 一日の稼働時間
- その他、仕事の条件
それぞれの項目ごとに分け、箇条書きで書くと、見やすい文章になりますよ。
志望動機
クライアントとしては、「何故応募してきたのか?」は非常に気になる部分です。自分の募集に反応があることが嬉しい反面、「どんな人なのかな?」と興味もあります。
そのため応募理由はしっかりと書きましょう。伝わればなんでもよいですが、クライアントの募集に関係のある事柄を盛り込むのがおすすめです。
単純に「ライターをやってみたい」と書くだけではなく、「趣味で○○をしており、それを活かせるメディアで活躍したいと思った」「知識を生かしたいと思った」とアピールするのが効果的です。
単純にライターとしての経歴をアピールするだけでなく、クライアント側への「メリット」を提案することで、受かりやすくなります。
私には○○の知識があるから、くわしい記事が書けまっせ~。みたいなやつですね!
もちろん専門的な知識がなくても、「前から興味あった」「これから勉強したい」程度でもOK。ポイントはクライアントのサイトの繁栄に向けて、前向きに取り組む姿勢をみせることです。
ライター経験
クライアントとしてはお金を払って雇う以上、「なるべく腕のいいライターに来てほしい」と思うのが本音です。
正直、「何を根拠に腕がいいというのか」は、非常に曖昧であり、「ライター経験が〇年以上あるからプロ!」なんてことはありません。
しかし選ぶ側としては、「経験=スキルや技術がそれなりにある」と考えるのが一般的です。クライアントの中には、ライターを雇い慣れていない人や、文章をあまり書いたことない人もいます。
そのためライター歴はひとつの目安となるのです。もしかしたら「自分はライター歴は3年だけど、そんな大したことないし…」と思うかもしれませんね。
それでも、今までやってきた経験があるのならばアピールするべきましょう。ライターで案件を取るためには、他の応募者の中から選ばれなくてはなりません。ライター歴は立派なアピールポイントです。迷わずに記載することをおすすめします。
逆に書かなくていい項目は以下の通りです。
- 「経験があまりないのですが…」
- 「初心者ですが…」
- 「未経験ですが…」
初心者や未経験という言葉は、相手に「任せて大丈夫かな…?」と不安を与えてしまいます。そのため書く必要はありません。
持っている資格
もちろん全くなければ、書きようがありせんので書かなくてもOKです。しかし1つでも資格があれば、積極的に記載しましょう。
ライターに関係ない資格かもしれないんだけど…
全然大丈夫です!
そもそもライターに資格はありません。民間の資格がいくつかあるのですが、もちろんなくてもライターになれます。私もそれっぽいものは何も持っていません。
ライターは資格云々…よりも人生経験が必要な仕事です。たとえば、自動車免許を持っているとします。ライターには一見、関係ないように思うでしょう。
しかし「自動車免許を取ろうと思っている人へ向けた記事」という仕事があったらどうでしょうか。自分が自動車免許を取った時に苦労したことや、楽しかったことが書けますね。
また学生時代に資格をたくさん取っている人の場合、資格自体は関係なくても、「資格の勉強方法」や「資格の選び方」などの仕事が来るかもしれません。
関係ないようなこともでも、誰かの役に立つ可能性があるのです。
経歴
経歴とは、過去の職務経歴や人生経験をいいます。「アパレル関係で〇年働いていた」「不動産関係にいた」などの自分の経験を書きましょう。
こちらも「ライターとは関係ないし…」と悩む必要はありません。ライターの仕事は非常に豊富で、たくさんの「ペルソナ」がいます。
アパレル関係にいたのであれば、「ファッションに悩む人」や「ファッションブランドに興味のある人」に向けた記事が書けるでしょう。
また不動産関係であれば「マンションを借りる時の注意点」や「退去時のポイント」「不動産登記について」と幅広いです。宅建の資格について依頼があるかもしれませんね。
どこでどのような知識が役立つのか、ライターは本当にわかりません。また、そこがおもしろいところでもあります。出し惜しみせず、どんどんアピールしていきましょう!
ちなみに私は20代の頃、大学に行きながら声優を目指していたことがありました。
結局芽が出ずに諦めたのですが、私の中で「黒歴史」としてインプットされ、人生の大失敗として長年刻まれていました。「なれなかったんだ(笑」と言われるのが怖くて、就職してからも誰にも話すことはなく過ごしたのです。
そんな時、「声優を目指す人向けの記事」の依頼が来ました。正直、「自分がなれなっかったものを人に勧めるのはどうか」と思っていましたが、受けることに。
失敗談はリアルだったのか非常にウケ、その後「声優専門学校の体験談」「養成所の体験談」「レッスン内容」についての仕事に繋がりました。
単価もよかったので、稼がせてももらいました(笑
自分にとって「あれはないわ…」「失敗だったわ…」と思うこともで、誰かにとって必要な情報となりえます。私の場合、失敗だと思っていた人生の選択が誰かの役に立つことになり、やっと意味があったと思えるようになりました。
10年かかって、やっと肯定できるようになりました(汗
学歴
ライターに学歴なんて関係あるの?
そう、主かもしれませんね。
もちろん、ライターには学歴も過去の経験も必要ありません。過去の失敗や過ちすら利用できるのがライターの仕事です。
しかし学歴もいいアピールポイントなるので、是非利用していただきたいと思います。ただし学歴はプライベートなことでもあるため「公表したくない」と思う人はもちろんスルーしてOKです。
少し偏った考え方になると思いますで、気分を害されそうな人は、次の「自己PR」へワープしてね!
「日本人は学歴病なんだ!」…みたいなことをドラゴン桜の桜木が言っていた(多分)と思うのですが、そういう部分もあると思います。
例えば「慶応大学卒業」とライターのプロフィールに書いてあった場合。クライアントによっては「頭のいい人!文章もうまいんだろう」「知識があるんだろう」と考える人は少なからずいます。
そのため差支えのない人は、学歴もアピールポイントに含めるのがおすすめです。もちろん「慶応?ケッ、知らんわ」とコンプレックスから逆に落とされる可能性があることもありますので、あしからずご了承ください…。
自己PR
応募書類の一番のキモであり、悩む人が多い部分ですね!しかし、実は自己PRはライター歴や経歴、資格などがしっかり箇条書きで書かれていれば、そこまで長々と書く必要はありません。
そのため「業務に関係ない自分の人間性」を売り込む場所をして使いましょう。すでに書いてある内容と被らないのがポイントです。
主に書きたいポイントは以下の3つです。
- 「人から○○と言われます」と客観的な文言を入れ、信頼度アップ
- 普段打ち込んでいる趣味や特技について
- エピソードを交える
自己PRとは自分で自分を紹介するものですが、「自分は○○な性格だと思います」と書くよりも「人から○○と言われます」と書くほうが信ぴょう性がアップします。
客観的な意見は公平さが増して信頼度がアップするので、具体的なエピソードを盛り込みながら、自分を売り込みましょう。
また仕事以外に打ち込んでいる趣味や特技を書くのもおすすめ。仕事に繋がる可能性を広げるだけでなく、あなたの人間性が見え、親近感を覚えます。
例文
私の強みは協調性があり、人との和を大切にすることです。
以前の職場でも部下だけでなく、同僚が悩んでいると積極的に相談に乗っていました。私は相手の悩みや要望を聞き出すだけでなく、それに対する改善点を積極的に提案することで、解決策を一緒に考えてくることが得意です。
また相手の気持ちに寄り添い、親身に話を聞くことで、「○○に相談してよかった」と言ってもらうことも多くありました。人との関係を密にし、和を大切にすることでクライアント様ともよい関係を築いていければと考えております。
プライベートでは二児の父でもあり、休みの日には家族でキャンプやバーベキューなどのアウトドアも楽しんでいます。キャンプは大学時代から経験しており、基本的なことから非常時のサバイバル知識まで備えています。
職場では頼れる上司(同僚)、プライベートでは、家族を大切にする二児の父!そんな人物像が浮かんできませんか?アウトドアの仕事にも繋がるかもしれませんね。
一日の稼働時間
応募書類には一日もしくは週当たりの稼働時間も入れましょう。それによりクライアントが、ライターがどの程度働けるのかを判断する材料となります。
稼働時間はなるべく具体的に書くのがおすすめです。
- 専業でやっているため一日10時間以上
- 仕事終わりの夜21:00~23:00
- 土日のみ合計5時間程度
- 平日 5時間~6時間 土日祝休み
もちろん稼働時間が長ければ長いほど、クライアントとしては依頼がしやすいです。しかし無理をして詰め込むのはおすすめできません。
特に兼業の場合は、あくまで本業がメインです。無理に詰め込んでも続かないので、副業であるならば、無理のない範囲で行いましょう。
その他、仕事の条件
仕事上のことで、特に伝えたいことがあれば希望として出しましょう。
- 〇/〇~〇/〇は家族旅行のため休みます。
- 子供が熱を出して保育園を休んだ場合、納期を相談させていただくかもしれません。
- 夜20:00以降は連絡がとれません。
- 土日は連絡がとれませんor遅くなります。
例えば、すでに旅行やお盆休み、年末年始などの「仕事を休む日」が決まっている場合は、前もって予定を伝えておきましょう。
また子育ての傍らにライターをする場合、子供の体調によって思うように仕事ができないことも…そのため前もって伝えておくとスムーズです。ただし突発的な出来事は、仕方ないのは間違いありませんが、続くと迷惑となりますので注意が必要です。
仕事としてする以上、クライアントとの連絡は途切れないようにしましょう。連絡を取りやすい時間帯・取れない時間帯を明記しておくと親切です。
ライターの応募書類 書き方のまとめ
ライター案件に応募する際には、文章はシンプルに、必要な事項を盛り込むことが大切です。自分にしかない経歴や経験を生かすことは、最大の売りになります。何が仕事に繋がるか分からないのがライターの仕事!悩んだら、まずは書いてみてくださいね。
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